【3日目③】歴史的城塞都市カルカッソンヌ【南仏ドライブ旅】
コルド=シュル=シエルからまずトゥールーズへ帰り、車を返却する。フルプロテクションに入っているのでなんのチェックなどもなくスムーズに済んだ。カルカッソンヌ行きの電車を確認しながら、車内にいちごジャムを置き去りにしていた事を思い出し取りに行く。
トゥールーズからカルカッソンヌまでの電車はGoEuroで見つけて取った。バーコードのついたチケットを印刷して電車に乗り、夕方ごろにはカルカッソンヌに到着する。電車は席もゆったりしているし、人も多すぎず快適。
またもAirbnbで予約した宿は駅から5分ほどしか離れておらず、重たいバックパックを背負う私たちにとってはありがたい限りである。
カルカッソンヌの要塞をgoogleで見ると「歴史的城塞都市カルカソンヌ」って書いてるの格好よすぎないかな。ファンタジー感。
ホストのおじいさんは英語がほとんど喋れないけれど、なんとなく優しい人だということは伝わってくる。載せられている写真が廃墟のような日の当たり具合だったので、少し心配していたけれど一安心した。
鍵と地図を渡してくれて、少し休憩してから外に出ることにした。
カルカッソンヌはそれをモチーフにしたゲームの名前としても有名。
中心の広場に行ってみると、なぜか通るのに荷物チェックをされる。どうやら今日は夜にイベントがあり、イタリアでは割と有名な歌手がライブをするらしい。仮設ステージの最前列をとっているのか数十人がたむろしている。
広場にある噴水。
フランス人は気さくなのか変な人が多いのか、確実に酔っぱらっている変なおじさんに話しかけられながらなんとか城までついた。(冒頭の写真に戻る)
橋から見える要塞も、ファンタジーかよ!ってなるほど格好いいし、左右に広がる景色も最高。日が暮れてきて気温も心地いいし、夕暮れの景色もいい。
近づくにつれ、私はある種の既視感を抱き始める。ああこれは、ゼルダの伝説…厳密にいうと違うけれど世界観がそんな感じなんだよ…めちゃくちゃテンションあがる…
中の大聖堂は残念ながらもう閉まっていて入れなかった。写真で空が明るいのはこの時期フランスは9-10時ぐらいまでは明るいから。
城の中は思ったよりもずっと観光向けになっていて、多くのレストランが立ち並んでいる。犬の散歩をしている人がいたり、現地の人っぽいラフな格好な人もいる。レストランではみんなお酒を飲んでいて楽しそうだ。
これがカルカッソンヌの名物料理カスレ。
豚肉ソーセージや羊肉、ガチョウ肉、アヒル肉等と白インゲンマメを、料理の名前の由来にもなったカソール(cassole)と呼ばれる深い土鍋に入れ、長時間煮込んで作る豆のシチューあるいはキャセロールらしい。(wikipediaより)
友人と私は共に豆がそこまで好きではない、そして少々高い、という理由で今回は食べなかった。
やっと日が暮れたと思うと城から浮かんでくるみたい満月が出てきてた。なんて神秘的な光景なんだろう、美しさにため息がでる。ああ、ここまで来て本当に良かった、心からそう思った瞬間の一つ。
橋を渡り帰っていると、チャーミングなおじさんが話しかけてきて、酔っぱらってるからかよく分からないことをずっと話してる。何を話したかはもう何も覚えていないけど、楽しかったからよしとしよう。満月をみて興奮していた私たちは、何をしても楽しいのだ。
帰りには、ヨーロッパについてから初めてのアイスクリームを食べた。
美味しい・・・・!なんなんだヨーロッパ。小麦と乳製品に関しては日本は足元にも及ばない。
先ほどの広場に戻ると人が随分と増え、少し待っているとライブが始まった。
お酒を飲まずとも不思議な高揚感に包まれた夜だった。
次へ向かうはアヴィニョン。この時期大規模な演劇のフェスティバルが行われる街へ行く。